2011年12月9日金曜日

Self portrait


セルフバイオグラフィを作らなくてはならなくなり、自分の顔写真も同時に用意する必要が出てきました。いつもは父親にお願いをするのですが、面倒くさがってあまりいい写真を最近撮ってくれません。
「んじゃあ、自分でやれ」
ということでコンテジを本とテイッシュペーパーの箱を重ねた上に載せ、10秒後にシャッターが下りるようにタイマー設定をして悲しく自分撮りを始めたのでした。

写真を撮るのは好きだけれど、自分の顔をとるのは本当にうまくいきません。写真は冷静な第三者であり続け、「あるものそのままに」記録してしまうからです…。普段しない化粧をし、いざカメラの前に立ち、セルフ撮影→プレビューで確認→がっかりの繰り返し。


化粧をしたはずなのに、化粧をしていないように見えるこの平面的な顔って一体。
鏡で確認すると、すっぴんよりはましに見える…気がするのに、カメラの中の私はどうにも味気ない。濃すぎても逆に困るけどさ。加減がわかんなくなってきた。この間の忘年会で「化粧してるの?」と聞かれたのはやっぱり塗りが足りないってことなのか何なのか。
色々あったりなかったりする顔だなぁ。先に眉毛カットするんだったよ…などだんだん陰鬱になってきます。ピントが合わなかったり、視線がどっかに向いていたり、髪がめちゃくちゃになっていたり、一体全体どうしてこんなにもおかしくなっちゃうの。

頭をふるふるし邪念を払って、もう一度撮る!撮る!ええい、撮る撮る撮る!!


そこで一ついい案を思いつきました。

カメラの後ろに鏡を立て、モニタを自分で見えるようにしたのです。そうしたら抜群の笑顔だって作り易いってものじゃないのさ。そうだよ、自分で確認できないから、妙な顔に拍車が掛かっちゃうのよ。

いそいそと叔母の部屋から勝手に鏡を拝借し、シャッターを半押ししつつ、カメラの中の自分をみる。

「おお、みえるじゃん。(当たり前) いいじゃないのこれ」 独り言の声も高くなります。

ぱしゃっ。モニタ確認。「いいじゃん(独り言)」
ぱしゃっ。しつこくモニタ確認。「いいじゃん!!」


「ケケケケケケ・・・」自然な笑みはこうして後からやってくるものなのです。
不気味なひとり撮影会は1時間以上続いたのでした。

提出に決めた一枚は、それにだいぶ疲れてきた時のものです。


一度でいいから、そのうちきちんと誰かに撮影してもらいたい!!!

Posted by Picasa

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